シネマティックにならない映像の撮り方
- studiotreeinfo
- 2024年12月8日
- 読了時間: 4分
こんにちは!株式会社StudioTreeの藤木です。
流行りの"マイコ何ちゃら"ではないと思いますが、最近咳が止まりません...
寝る前になったら更にひどくなるのは何なんでしょうか。乾燥が怖くてエアコンもつけれません...寒いです...
さて、近年というか、かなり前から映画のような「シネマティック映像」を目指すクリエイターが増えていますが、一方で、あえて「シネマティックではない」映像を求めるケースも増えています。リアルな空気感や親しみやすさを出したいときなど、シネマティックすぎる映像が逆に合わない場面もあります。
この記事では、逆にシネマティックにならない映像の撮り方や、そのポイントを解説します。
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1. 完璧な構図を追求しすぎない
シネマティック映像の特徴として、「計算された構図」が挙げられます。しかし、意図的に少し構図を崩すことで、リアルさやラフな雰囲気を演出できます。
三分割法を無視 主被写体を中央に置いたり、左右に偏らせたりすることで、生活感や偶然性を強調します。
背景や余白を活かす 背景に映り込む日常的な物をそのままにして、リアルな空間を作り出します。
意識しないことを意識するので逆に不自然になることもあるのですが...
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2. 手ブレや揺れを活かす
シネマティック映像はジンバルや三脚を使った滑らかな動きが特徴ですが、あえて手持ち撮影をすることで、ライブ感を演出できます。
固定せずに動く カメラを固定せず、自然な動きの中で撮影することで、観る人に臨場感を与えます。
手ブレ補正をオフに 手ブレが映像の個性となり、ドキュメンタリー感や人間味を加えられます。
映画などでも使う撮り方ですが、広角で手持ちで撮影すればリアル感、臨場感のあるシーンが撮影できます!
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3. 照明をシンプルに
映画のような映像ではライティングが重要ですが、シネマティックではない映像では、自然光や手軽な照明を使うのがおすすめです。
自然光をそのまま使う 時間帯や天気に左右される光を取り入れることで、自然な明るさや影を表現します。
照明を使いすぎない 強調しすぎない柔らかな光で、日常感を演出します。
映像は光の芸術なので、光を意識しなければ素人っぽくなるということです。
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4. カラーグレーディングを控える
シネマティック映像の多くは、色調補正が施され、統一感のある画作りがされています。これを控えると、よりリアルな印象が生まれます。
ナチュラルカラーを重視 撮影時の色合いをそのまま活かし、特別な編集を加えない。
彩度やコントラストを控えめに 色が強すぎると人工的に見えるため、控えめにするのがおすすめです。
最近は普通に撮るだけで綺麗な画が撮れるカメラが多いので、撮って出しで十分ってことですね!
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5. 被写界深度を浅くしすぎない
シネマティック映像では、ボケ感が強調されがちです。これを抑えることで、映像に奥行きが少なくなり、よりカジュアルな印象を与えられます。
広角で撮影 広い範囲にピントを合わせることで、全体のディテールが伝わります。
F値を上げる 背景がぼやけすぎないように、絞りを調整します。
ボケが一番分かりやすく映画っぽくなる方法ですね!
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シネマティックにならない映像を作るには、「あえて崩す」という意識が重要です。構図や手ブレ、照明、色調といった基本的なポイントを少しずつ変えるだけで、シネマティックではないリアルな映像を作り出せます。
シネマティックな映像は、視覚的に美しく細部まで洗練されている反面、作り込まれた印象が強くなり、伝えたい想いやメッセージが本来の意図とは異なる印象を与えてしまうこともあります。
映像の仕上がりは目的やターゲットによって異なるため、場面に応じて適切なスタイルを選びましょう。ぜひ、あなたの映像制作に役立ててください!
映像制作についてさらに詳しく知りたい場合や、具体的な相談を希望される場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが、貴社に最適なソリューションをご提案いたします。
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